指笛音楽73周年記念研究発表会 出演者ひと言集

楽友会通信31号へ

第一部

1&10 『童謡(うた)のバトン』『おもいでのアルバム』・・・ 片山陽一

   指笛と出会って三年、同郷の仲間が覚えたいと言うので新橋駅前のビルで今年中に6回の予定で教室が誕生。

    最後に駅前広場のSLの前で「鉄道唱歌」をみんなで演奏するのが目標!9月21日の初回にメロディーまで吹けた人が一人、ピーツと音が出た人が二人、嬉しかった。

    12月26日、広場に10人並んで演奏する姿を夢見て・・・本日も楽しく演奏したいと思います。

 

1&二10 『童謡(うた)のバトン』 『アルルの女・第二組曲よりメヌエット』

・・・ 中村倫二

   田村大三門下生となって今年で早や15年目を迎えました。年一度の研究発表会、過去一度たりとも満足できる演奏はありませんでしたが、日々向上めざす気持だけは切らさないようにして参りました。

    今回は過去、大先輩の方々が挑戦された難曲を選曲致しました。失敗を恐れずに精一ぱい頑張りたいと思います。やはり時期尚早か?

 

2&5 『セシボン』『おおブレネリ』 ・・・ 有吉潤子

   最近シャンソンを指笛で演奏したいと思うようになり、昨年の指笛音楽発表会からはシャンソンを歌と指笛でも演奏させていただいております。今年はシャンソンの中からセシボンを選曲しました。セシボンはフランス語で“素晴らしい、とても素敵”という意味です。前半は歌って、後半は指笛で演奏します。未熟ですが暖かいお気持ちでお聴きください。

 

3 『バラが咲いた』『四季の歌』 ・・・ 片岡隆

   60歳半ばから指笛を紹介され、やっと音が出たときは嬉しかった。あれから4年過ぎました。まだ指に(噛みたこ)ができなくて、練習不足かなと反省しております。曲は「バラが咲いた」ですが静海先生に、皆さんがよく歌っている曲は難しいのよと一つ一つ丁寧に吹きなさいと助言されましたが、まだ未熟です。今日は力いっぱいやります。恥を観てください。

 

 

4 『鈴懸の径』『蒙古放浪歌』 ・・・ 安西武雄

   散歩しながら口ずさむ歌、その中から2曲選んだ「鈴懸の径」「蒙古放浪の歌」。昭和18年頃は戦争酣(たけなわ)。軍国少年だった私は満蒙大陸に夢を馳せていた。その頃仲間と放吟(ほうぎん)していたのが「蒙古放浪の歌」。その後戦地へ赴き、中国山西省の太原(たいげん)に駐屯、終戦を迎えた。太原は京都大原の地名の源であり、蒙古ゴビ砂漠に最も近い都市でもあった。終戦を知ったのもずっと後。帰国、復学も翌年6月。若き時代を振り返り、指笛を吹く。

83歳。甲子(きのえね)の生まれ。

 

5&6 『おおブレネリ』『山の人気者』 ・・・ 有吉憲行

   以前からヨーデルが奏でられるスイス・アルプス地方の歌は心地よいと感じておりましたので、今回は演奏曲として「山の人気者」を選びました。広々としたアルプスの牧場で働く、歌好きなミルク屋を歌ったものです。陽気な節回しと明るい響きがアルプスの峰々にこだましている様子が伺えます。歌にある若い男女の朗らかな生活ぶりを思い浮かべてお聴きになり、お楽しみいただければ幸いです。

 

7 『さんぽ』『森のくまさん』 ・・・ 多胡大樹

   おじいちゃんにおしえてもらった指笛で音楽も奏でられるようになりました。老人ホームで指笛発表をさせていただいたときには一躍人気者に!

  お料理上手。野球大好きの小学1年生。得意料理はホットケーキとバナナジュース。1人で作ってよく家族にごちそうしています。学校で楽しいことは休み時間と算数。体育。やってみたいことは富士登山と引越し。

 

8 『荒城の月』『月の沙漠』『おぼろ月夜』『北国の春』 ・・・ 小林信也

   発表会への参加が3回目になります。会場で大勢の皆様に聞いていただける喜びを噛みしめて頑張ります。皆様も指笛音楽を始めませんか。

 

9 『津軽のふるさと』『サンタ・ルチア』 ・・・ 片井久雄

   指笛は、指一本で頭の中にイメージ出来る音を演奏する事が出来る可能性があるとても楽しくまた便利なものであると言えます。明るく、軽快に或いは爽やかに又しっとりと、しかし、それはあくまで可能性であってなかなかイメージどうりの音が出てくれないのが指笛の難しいところです。侘び、寂びは良いのですが、所々にかすれが入ってくるので困ります。今日はそのカスレを出来るだけ少なくするように挑戦です。

 

11 『家路』 ・・・ 東駒子

   あれからもう一年。・・・・いろいろなことが私の目の前に・・・にもかかわらず、今年もこの日を迎えられるしあわせを心から感謝して舞台に立ちます。

 

11&二6 『家路』『浜千鳥』 ・・・ 武井洋子

   今年も元気よく出演できる幸せを感じています。「家路」はゆったりと穏やかに大自然につつまれて一日を終える喜びを思い演奏します。「浜千鳥」は父を母を慕う心情で吹けたらと練習してきました。

 

12 『知床旅情』『大空と大地の中で』 ・・・ 吉田重雄

   指笛を始めて今年で15年目。その間、紆余曲折の連続。病気の後遺症の為もあり、最近は指のコンディション作りに一苦労。練習が過ぎると指笛が吹けなくなってくる程、指を傷める。高音が出なくなって来る。こうなると回復するまで数週間。最近は、こう言う状態の繰り返しで、練習が思うにまかせないのが残念な事である。とは言え、指を騙まし騙まし使いながら、これからも指笛を続けて行きたい。

 

13 『浪花節だよ人生は』『マイ・ウエイ』 ・・・ 杉田隆則

   このところ毎日のように指笛しています。正確には、週4〜5回でしょうか。先日、「吹く」を調べてみたら、風が出る。とびあがる。風が物を動かす。口から息を出す。息といっしょに物を出す。内から勢いよく出す。あらわし出す。口笛をならす。芽を出す。etc (因みに指笛をならすは、ありませんでした)指で吹くとこれより何倍もの言葉が生まれてくるはずですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二部

1 『口笛吹きと小犬』 ・・・ 田村大三

   この映像82才のときテレビ出演した際の演奏です。

 

2 『ホーム・スイートホーム』の主題による変奏曲 ・・・ 石原翠

 

3 『惜別の歌』『マンマ』 ・・・ 斎藤秀元

   「惜別の歌」は多感な頃、胸に突き刺さった歌。「マンマ」は指笛を吹くようになってから知った曲。戦地で戦う兵士が故郷の母を想って歌ったと言う。

私は戦時中、学童疎開先で母を恋しく想ったイメージと重なります。マーマと思い切り叫んでみたいです。今日初めてのお客様の中からも、ご一緒に指笛を楽しむ方が現れることを願って止みません。定年退職後、指笛活動をとおして多くの素敵な方々との出会いがありました。感謝です。

 

4 『浜千鳥』 ・・・武井洋子

     第一部11をご覧ください。

 

5 『千の風になって』『トウナイト』 ・・・ 藤好真也

  田村先生の素晴らしい指笛音楽と出会って、あっという間に15年が経過しました。その後、父親も楽友会に加わり、この発表会が我が家の大きな年間行事の一つとなっております。

  8月末に長崎の祖父が98歳を目前にして急遽他界しました。本日は天国の祖父に向かって「千の風になって」を演奏いたします。

 

6 『七里ヶ浜の哀歌』『紅葉(もみじ)』 ・・・ 藤好清晴

   指笛を始めて10回目の記念すべき節目の発表となります。前回と比べて進歩したかな? 親子のデュエットが出来るのも楽しみの一つです。練習に時間を掛けましたので本番でどの位演奏できるか乞う御期待、お楽しみ下さい。

 

7 『涙そうそう』『君を乗せて』 ・・・ 竹中速雄

   最近は地域の福祉施設で行われる子供会の集まりや、お年寄りの集まりなどに呼ばれてボランティアで指笛音楽を披露しています。一人でも聴いてくださる人がいる、ということはとてもうれしく、励みになるものです。また、指笛音楽を知ってもらうことで、今後さらに指笛演奏ができる人を増やしていくことにつながると思います。そんな思いで続けています。

8 『カタリ・カタリ』 ・・・ 笹原和則

   指笛音楽を演奏する機会が減り、お聞き苦しい点があるかもしれませんが、久しぶりの舞台、一生懸命頑張ります。カタリ・カタリはある人が指笛で吹いていた思い出の曲で、もともとの歌詞の内容は片思いの曲ですが、それにとどまらず湧き出る心の叫びを指笛の叫びで表現できれば幸いです。独奏しますので合わせる音がなく、音程やリズムが外れるでしょうが、その分、自由を満喫したいと思います。

 

9 『妻を恋うる唄』『ニコライの鐘』 ・・・ 村山壮人

   一曲でもいいから、吹いてみたかった。やっているうちに何とかなるものです。恥をかくことを恐れなければ・・・。

昨秋、埼玉県南部の人を中心に、「指笛音楽・野火止倶楽部」を立ち上げました。小学生が5人もいるのが将来の楽しみです。

老人施設、保育園などで発表の機会を与えられて、この一年で延2000人の人に楽しんでいただきました。

 

10 『アルルの女・第二組曲よりメヌエット』 ・・・ 中村倫二

     第一部1をご覧ください。

 

11 『歌の翼に』『平城山』 ・・・ 松谷茂

   指笛音楽におけるビブラートは、声帯を振動させるものではない(声を出さないので)と思われます。高い音のビブラートに取り組んでいます。

 

12 『賛美歌(1)より310番:静けき祈りのときはいと楽し』『賛美歌(1)より267番:神は我がやぐら』 ・・・水沼武彦

   宗教音楽を指笛で演奏したいと願っています。この度の私の演奏曲の最初の曲は、私が最初に田村先生から指笛の演奏を聴いた忘れられない曲です。2曲目は、宗教改革に立ち上がったマルチンルターのその時の作品です。我が国の改革が、世界の改革が真の改革となりますよう祈りつつ歌いたいと思います。

 

13 『私の心はヴァイオリン』『愛の賛歌』『「蝶々夫人」よりある晴れた日に』 

・・・ 山本静海

   毎年の発表会が、本年は特に何を発表する事が大切かとしきりに思いながら今日を迎えています。音楽は自分の何であるかを深く深く考える発表会としたく思っています。

 

ピアノ伴奏 ・・・ 石原泉

   先日、たまたまN響アワーを観ていて、そのクラリネット首席奏者、横川晴児氏の名演奏に感動した。そしてその姿は、現役時代の父の姿と重なった。単に楽器を吹きこなしているに止まらず、身体自体が楽器となって、その楽器の持つ魅力を最大限に引き出している演奏であった。指笛は楽器を使わないが、そうした意味で父は、指笛という奏法を、その身体を使って、最高の形で引き出した天才であったと、改めて思う。指笛は、他の楽器と違い、吹く人の体格、骨格、指の太さ、口蓋の大きさ等、身体環境によって左右される要素が大きい。その意味では、その人それぞれの奏法があると言っても良いだろう。それをどこまで極めることが出来るか、ひとりひとりの、父の言葉を借りれば、闘いであると思う。それを極めるための、ささやかなお手伝いが出来ればと、いつも思っている。

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