楽友会通信 No.31
2007/11/25 指笛楽友会発行
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1. 指笛音楽73周年記念研究発表会が開催されました
去る10月13日(土) 大泉学園ゆめりあホールにおいて、田村大三とその門下生による指笛音楽73周年記念研究発表会が開催されました。
二年前の2005年10月16日(日)指笛音楽71周年記念研究発表会もこのホールでしたが、今回73周年も大好評のうちに終了する事が出来ました。
この73周年記念発表会のプログラムは次の頁にありますので、ご覧になってください。
またアンケート結果も頁数の関係で、全ては紹介出来ませんでしたが、中程の頁に抜粋しつつ掲載していますのでお読みください。
これをお読みになりますと今回の発表会がいかに素晴らしいものであったか、いかにお客様から高い評価を頂いたかをご理解いただけると思います。
当日はほぼ満席で約170名のお客様が入場され、大部分のお客様は途中退場されることもなく最後まで楽しまれたようです。
楽友会の皆様、出演者、関係協力者のご支援とご協力に感謝いたします。
なお出演者の「ひと言集」を竹中さんに編集していただき別冊としました。
この別冊を楽友会通信と同封にしてお送りしています。(有吉記)
2. 発表会のプログラム
次の頁にプログラムを表示します。第一部7番目の多胡大樹君(小1)はお兄さんの多胡一樹君(小4)のピアノ伴奏で「さんぽ」と「森のくまさん」を見事に指笛演奏できて嬉しそうでした。お客様からも感嘆の声があがったようでした。
プ ロ グ ラ ム |
司会 斎藤 千織 |
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第一部 |
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1 片山 陽一 中村 倫二 |
指笛二重奏 | 童謡(うた)のバトン | 片山和代 |
2 有吉 潤子 | 指笛と歌 | セシボン | H・ベッティ |
3 片岡 隆 | 指笛独奏 | バラが咲いた 四季の歌 |
浜口庫之助 荒木とよひさ |
4 安西 武雄 | 指笛独奏 | 鈴懸の径 蒙古放浪歌 |
灰田有紀彦 川上義彦 |
5 有吉 潤子 有吉 憲行 |
指笛合奏 | おおブレネリ | スイス民謡 |
6 有吉 憲行 | 指笛独奏 | 山の人気者 | L・サロニー |
7 多胡 大樹 | 指笛独奏 | さんぽ 森のくまさん (ピアノ伴奏:多胡一樹) |
久石譲 アメリカ民謡 |
8 小林 信也 | 指笛独奏 | 荒城の月・月の砂漠 おぼろ月夜・北国の春 |
滝廉太郎・佐々木すぐる 岡野貞一・遠藤実 |
9 片井 久雄 | 指笛独奏 | 津軽のふるさと サンタ・ルチア |
米山正夫 ナポリ民謡 |
10 片山 陽一 | 指笛独奏 | おもいでのアルバム | 本多 鐵麿 |
11 東 駒子 武井 洋子 |
指笛と歌 | 家路 | ドヴォルザーク |
12 吉田 重雄 | 指笛独奏 | 知床旅情 大空と大地の中で |
森繁 久弥 松山 千春 |
13 杉田 隆則 | 指笛独奏 | 浪花節だよ人生は マイ・ウェイ |
四方章人 クロード・フランソワ |
****** 休 憩 ****** |
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第二部 |
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1 田村 大三 (82才テレビ出演) |
指笛独奏 (映像による) |
口笛吹きと小犬 | プライヤー |
2 石原 翠 | ヴァイオリン独奏 | 「ホーム・スィートホーム」 の主題による変奏曲 |
ファーマー |
3 斎藤 秀元 | 指笛独奏 | 惜別の歌 マンマ |
藤江英輔 C・A・Bixio |
4 武井 洋子 | 指笛独奏 | 浜千鳥 | 弘田龍太郎 |
5 藤好 真也 | 指笛独奏 | 千の風になって トゥナイト |
新井 満 L・バーンスタイン |
6 藤好 清晴 | 指笛独奏 指笛二重奏 |
七里ヶ浜の哀歌 紅葉(もみじ) |
ガードン 岡野貞一 |
7 竹中 速雄 | 指笛独奏 | 涙そうそう 君をのせて |
BEGIN 久石譲 |
8 笹原 和則 | 指笛独奏 | カタリ・カタリ | S・カルディルロ |
9 村山 壮人 | 指笛独奏 | 妻を恋うる唄 ニコライの鐘 (ピアノ伴奏:余越真理) |
吉田正 古関裕而 |
10 中村倫二 | 指笛独奏 | 「アルルの女」第二組曲より メヌエット |
ビゼー |
11 松谷 茂 | 指笛独奏 | 歌の翼に 平城山 |
メンデルスゾーン 平井康三郎 |
12 水沼 武彦 | 指笛独奏 | 讃美歌(1)より310番 静けき祈りのときはいと楽し |
W・Bブラッドバリー |
讃美歌(1)より267番 神は我がやぐら |
マルチンルター | ||
13 山本 静海 | 独唱 | シャンソン 私の心はヴァイオリン |
作詞作曲Miark Laparoerie 訳詞 岩谷 時子 |
愛の賛歌 | 作詞 Edith Piaf 作曲 Marguerite Monnot 訳詞 岩谷 時子 |
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オペラ「蝶々夫人」より ある晴れた日に (ピアノ伴奏:青山繁子) |
作曲 Puccini 訳詞 原信子 |
3. 発表会のアンケート結果
お客様から頂いた46枚のアンケートを竹中さんが集計して下さいました。
(1)プログラム構成 92%の方が「よかった」とお答えになっています。
(2)今後聴きたい曲 「童謡やポピュラー」が多い様でした。(複数回答あり)
(3)休憩時間 「ちょうどよい長さ」と95%の方がお答えです。
(4)会場について 80%の方が「ちょうどよい広さ」とお答えです。
(5)演奏会で気づいた点 良かった、素晴らしい、感動しました など好評の
お言葉が圧倒的に多いです。いくつか抜粋しますと
・ 心にしみる音色を聞かせていただき有難うございました。お子さんの出場とても良かったです。
・ 前回より曲の選出がよい。いろいろな曲、人物がいて楽しめました。
ピアノがとてもよい。バイオリンもよかった。
・ 大三さん、静海さん夫妻の愛に感動しました。
・ お一人お一人の演奏がすばらしかったです。感動をいただきました。
・ 小さい子でもうまいと感心しました。
・ 多胡大樹くんとても良かったです。杉田さんも上手でした。
・ 大樹君のような若い方の参加は良い後継者に恵まれ、指笛音楽の益々の発展がうれしく聞かせていただきました。
・ 田村大三先生をこの目で拝見することができて今日は本当にラッキーです。ありがとうございました。山本静海さまのシャンソン、オペラとてもステキです。キレイな歌声でうらやましかったです。
(6)指笛音楽演奏会等に対するご意見 ここでも好意的なご意見が多いです。
主なものを抜粋しますと
・ 学校等で演奏なさる機会を増やし子供にも呼びかけると情操教育にもなり、豊かな心が育てられるのではないか。
・ 小・中・高のクラブ活動に導入できるとよいと思います。指笛は遠くへひびくので、ボーイスカウト(ガールスカウト)に教えてはどうかと思います。
・ 学校の音楽会・文化祭等に参加できて、若い人達に聴かせてあげたいですね。素晴らしい音楽会にお誘いいただきありがとうございました。
静海先生のお歌ほんとうに素晴らしいですね。(小原様)
4. 頂いたお便りのご紹介
発表会後に田村先生宅へ届いたお手紙の一部分をご紹介いたします。
・
今日の舞台演出、素晴らしかったと思いました。多士済々多勢の門下生が育ちましたことは大層嬉しいことです。 大三先生もお喜びのことと思います。(大平 馨様)
・
先日は大変楽しい素晴らしい時間を過ごすことが出来、とても感謝しています。静海先生の感情豊かな、心からの歌の表現力には圧倒され感激しました。(山田 圭子様)
5. 反省会でのご意見感想など
10月27日(土)予定されていた発表会の反省会は台風接近のため風雨が激しく中止になりました。 日を改めて11月24日(土)に役員会、反省会、25の会、打ち上げ会が実施されました。
10月27日は楽友会役員だけが集まり、次のような反省意見が出されました。
・
本を買い求める方がいらっしゃったが、既に売り切れていた。残念です。
・
時間の配分をもっと検討すべきだ。終了時間が延びてしまった。
・
マイクや譜面台使用については、事前に確認するようにしましょう。
・
舞台の準備にスタッフがもう一人必要だったと思います。
などのご意見でした。
6. シリーズ 「私と指笛」
指笛との出会い 片岡 隆
今はやりのインターネットの出会いから?????
散歩しながら草の葉を吹いてピィーと音が出る様になった頃、テレビなどで草笛会を見ました。そうだネットで草笛を探して見ようと思いつき、検索しますと「町田草笛の会」を探し当てました。
「町田草笛の会」では有吉ご夫妻が草笛や指笛を実演されていて、それを熱心に教えて下さいました。2003年に何度か草笛教室に通いました。
通い始めて二ヶ月ほど経ち、一人旅の時、宿の部屋で指をくわえて、背中曲げたりして遊んでいましたら、突然指笛が鳴り出した。
やったー 出たよ 明け方まで夢中に節を入れて吹き、今でも嬉しい感激の思いです。頬を膨らませ、散歩しながら得意になり。今になって思えば、音は弱く、高音はごまかして、恥ずかしい事でした・・・未熟者。
有吉さんから、近くにお住まいの藤好さん親子を紹介されて、藤好さんに色々と正されて、お世話になっています。すぐに半年が過ぎ平塚で初舞台を踏み、相変わらず頬を膨らませながらの出来でした。
その月の楽友会「25の会」に初めて参加して、和やかな指笛ファミリーを拝見しました。そのときに大三先生の「うぐいす鳴き」を聞き、私には最初の、なまのお声でした。この時以来、静海先生に教えを願い、もう四年目が過ぎます。
上級に差し掛かったかなぁと自己判断していますが、先日の指笛発表会の中村さんのパホーマンスで、上の特級があったとは、まだまだ先のことです。これからは音階のいつでも同じ音を出せる様に練習しようと思います。
先日の指笛発表会で、多胡兄弟の出演を見て、あの小さな指から誰にも負けない音が出ていると思うと、未来への指笛も継がれましたね、おじいちゃんが一番感激でしょう。私共も、嬉しくなります。お花を一輪お祝いに頂き、ありがとう。末永くご兄弟の仲睦まじさを願っています。
公園などで練習していますと、たまに子供が寄ってきますが、ふざけたりして、教育ママは真剣ですが、思いが伝わりません。
楽友会役員の方々に、お世話頂き有難う御座います。
7. 事務局からのお知らせ
(1) 2007年12月 8日(土)にオリンピック記念青少年総合センターにおいて、
東京都レクリェーション協会主催の研究大会が開催されます。
今回指笛楽友会が初めて参加することになりました。午前にアトラクションとして15分程出演し、午後には3時間の時間設定で「初心者のための指笛教室」を担当します。
(2) 2008年 1月14日(月)成人の日 役員会、総会、新年会
13時より田村先生宅にて役員会を始めます。
15時より総会を行います。
16時より新年会を開きます。会費は3000円です。準備の都合がありますので、ご出席頂ける場合は田村先生宅までご連絡下さい。
(3)2008年11月22日(土)指笛音楽74周年記念研究発表会
会場は練馬文化センター小ホールです。詳細は来春に決めます。(斎藤記)
* 編集後記
この楽友会通信31号は73周年記念発表会の特集号となりました。皆様のご協力により11月に予定通り発行ができましたことを感謝申し上げます。
特に竹中様には「ひと言集」及び「アンケートの集計」にご協力を頂きました。また片岡様にも寄稿をいただき有難うございました。
今回特筆すべきは多胡兄弟や石原翠さんたち若年者の活躍です。
堂々と見事な演奏をしてくださって、お客様から沢山の大拍手を頂きました。
若い力により指笛楽友会の将来は明るく発展し、引き継がれていくことと思います。真に有難うございました。
編集:有吉 憲行