楽友会通信 NO7

 2000/7/15   指笛楽友会発行

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<<指笛音楽66周年記念>>

指笛音楽研究発表会 東京練馬で開催

 本年度の田村大三とその門下生による指笛音楽研究発表会が、5月20日(土)午後7時より練馬文化センター小ホール(600席)において開催されました。発表会には田村先生ご夫妻はじめピアノ伴奏の石原泉先生、そして門下生18名及び女声合唱の美鈴会が出演しました。

 今回は田村先生の地元での開催となりましたが、練馬区報で知ったという方がご家族できて下さったりなどうれしい反応がありました。

 当日はあいにくの雨でした。指笛音楽のファンはどちらかというと雨が苦手の年代ですから、皆で出足への影響を心配しました。同じ日すでに開演している隣の大ホールの民謡大会を覗いてみると、一割程度の観客しか入っていませんでした。「これは大変だ、雨よ止んでくれ!」と不安を抱きながら開演時間を迎えたのでした。

 しかしそうした心配をよそに、根強い指笛ファンと支援者のお陰で開場は8割以上の入りでした。大勢の方々に聞いて頂くことができ、門下生も大いに張り切ることができました。大変残念だったことは指笛仲間の高橋義郎氏の喜寿公演(三越劇場)や口笛奏者 小野沢千恵子氏のコンサート(サニーホール)と日にちが偶然重なってしまったことでした。 

(H.S.)

♪♪♪出演者と演奏曲は次のとおりです♪♪♪

  1. 奥津恭子   「ふるさと」 「花の街」

  2. 藤好清晴   「母さんの歌(二重 藤好真也)」  「北帰行」

  3. 有吉憲行   「美しく青きドナウ」

  4. リーナ ペピエ 「越天楽〜お江戸日本橋〜さくらさくら〜おてもやん」

  5. 藤好真也   「レット イット ビー」 「キリストにはかえられません」

  6. 武井洋子   「見上げてごらん夜の星を」

  7. 武井洋子・河津菊枝(二重奏)   「花」

  8. 河津菊枝   「パリの空の下で」

  9. リーナペピエ・倉木成伊知(三重奏) 「アルルの女第二組曲より」

  10. 倉木成伊知 「I'LL SURVIVE」 「BLUES in C」

  11. 斉藤秀元   「クラリネットをこわしちゃった」  「遠くへいきたい」

  12. 塩谷影宏   「コンドルは飛んで行く」 「クワイ河マーチ」

  13. 美鈴会    「円舞曲」  「落葉松」

  14. 中村倫二   「昴」  ・中村倫二(二重奏) 「羊」

  15. 松谷 茂   「平城山」 「波浮の港」

  16. 竹中速雄   「芭蕉布」 「帰れソレントへ」

  17. 村山壮人   「コンドルは飛んで行く」

  18. 杉田隆則   「この胸のときめきを」 「白いブランコ」

  19. 青山久美子 「夢見る人」 「いつくしみ深き」

  20. 水沼武彦   「鳳仙花」 「鳥の歌」

  21. 山本静海   「うばぐるま」 「風の子供」 「ああいとしのお父様」

  22. 田村大三   「歌のつばさ」 「メリーウィドーワルツ」 「フニクリフニクラ」

  23. 全員     「指笛を讃える」

ご来場者からのお便り

 発表会のご招待を頂きました時、初めて"指笛"というのを耳にしまして、草笛は聞いたことがありましたが,指笛はどんな音色かしら、と小学2年生の娘と楽しみに伺いました。
 とてもシンプルで一本の指から澄んだ音色が流れ驚きの始まりでした。曲のレパートリーの広さ、深さ、趣向を凝らした演出にも感心いたしました。心踊り心染みる、そしてなじみ深い曲の数々に身をのり出し、リズムをとりながら聞き入りました。
 娘も「あーこの曲聞いたことあるよ。指一本なのに、よくこんなにいろんな曲が吹けるね」とひたすら感心し、リラックスして聞いていました。演奏されている皆様の真剣な中にも楽しんでやってらっしゃるお姿に、感激の連続でした。心に響く、心地よい一時に、私もこれから皆様のように豊かな楽しみ、まわりの方をも楽しませる世界がもてたら、と心より思いました。素敵な世界へお誘い下さり、本当にありがとうございました。
(東京都練馬区 本間久美子・円衣さん)

 

 先日は素敵な発表会にお招き頂きましてありがとうございました。指笛というものを始めて耳にし、とても感動しました。どんな風に音を出すのだろうと始まる前から楽しみでした。指笛も一人一人音が違っていて、聴いていてとても面白かったです。体が楽器ということで、歌に良く似ている気がします。歌(声)は、声帯によって一人一人違いますが、指笛は指の形で違うのですか?
 実は私も、高校・大学の声楽発表会を同じ会場(練馬文化センター)で毎年行っていました。歌の発表会と同じく、ピアノ伴奏と演奏者がステージで演奏しているというのに、雰囲気がぜんぜん違っていて、とても盛り上がっていて本当に楽しかったです。あっという間の2時間半でした。
 指笛とても難しそうですが、今度教えてください。私は口笛もできないのですが…。
 とても楽しい発表会、もっともっと沢山の人に聞かせてあげたいです。また色々な曲を聴かせてください。
(東京都豊島区 坂入恵美さん)

 

 私は二人の友人をお連れしましたが,お二人共に感動され大変感謝されました。それぞれ、皆すばらしいと言っておりました。私も一人一人の曲に感激致しました。
 友人の一人は詩吟の先生をしておりまして、腹式呼吸に大変感心があり、出演者の下腹部を良く見ていたそうです。大変よく動いていたとおっしゃっていました。次回も今回のように素晴らしい会を期待しております。
(埼玉県大宮市 堀川陽子さん)

 

 指笛の会にお招き下さいましてありがとうございました。あつかましくも仲良しを二人も同行させてしまいました。お二人とも初めてで、とても喜んでいられました。   ……中略……  演奏はさわやかで曲目も、私の持つ指笛のイメージにピッタリです。それから皆様それぞれに趣向を凝らして下さること、毎回楽しみです。
 全体に感じられるほのぼのとした暖かさ、田村先生の雰囲気そのものと思います。
(東京都板橋区 富沢康子さん)

出演者の感想・反省あれこれ

6月10日(土)に打ち上げを兼ねた反省会を持ちましたが、話題が色々なところに飛んでしまって、一人一人のまとまったお話を聞くことがなく時間が過ぎてしまいました。そこで後日、出演者の皆様にはがきで感想や反省などを寄せていただきました。次に到着した順に掲載いたします。(敬称略)

(有吉憲行) 私が吹きました「美しき青きドナウ」は難しい曲ですが、以前から吹けるようになりたいなあと望んでいましたので、これを選びました。私には若かりし頃の思い出につながる、あこがれの名曲なのです。
 今年一月に私は定年退職をして、幸いにも練習時間がたっぷりあります。この機会を逃すと益々難しくなると考えました。
 石原先生に計4回のレッスンを受け、励まされて今回の指笛演奏となりました。曲の途中でつまづきましたが、石原先生から「失敗しても後に引きづらないように」と注意を受けていましたので、立ち直って最後まで一生懸命吹きました。
 この曲を舞台で吹く長年の夢がかない、とても満足です。石原先生のご指導に深く感謝いたします。今後は機会ある毎にステージでこの歌を吹き、素晴らしい演奏になるように磨きを掛け続けたいと思います。皆様ご協力をどうも有難うございました。

 

(藤好清晴) 発表曲は、母さんの歌(二重奏 息子)、北帰向、を早めに息子と相談し決めましたが,いざ舞台に立つと、緊張し、口の中が乾き困りました。2曲めになり少し慣れてきたせいか、お客様から手拍子を頂き、会場が盛り上がり大変勇気付けられました。

 

(倉木成伊知) 今年で4回目の発表会でした。「ステージ恐怖症」もいくらか和らいできて、今回は少しだけゆとりが出てきて、演奏を楽しむことができました。直前の合同練習会で、田村先生と泉先生に萎縮していることを指摘されたのが良かったのだと思います。本番の時は思いきって吹くことができました。ありがとうございました。

 

(杉田隆則)  発表会が無事に終わり、役員方々の御苦労に大変感謝いたします。本当にお疲れ様でした。先ず前回よりも技術の向上が見られたことを確認しました。全体の流れとして、初級者と上級者の交互のプログラミングが良かったのではないかと思いました。多少の進行がだらけたとの指摘が客席サイドからありました。また「音楽」を意識した指笛も今後の課題かと思われます。(勿論小生も含めて)

 

(塩谷彰宏) いつも青森からのトンボ返りですが、一年に一回の発表会を楽しみに練習に励んでいます。いろいろとお世話になりますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

(武井洋子) 日々楽友会に対してのご尽力感謝申し上げます。私たちにとって、この度は地元練馬で開けたことが最高の喜びです。終了時間9:30は遠方の方には無理があると思えました。最後の頃は席がかなり空いていました。ありがとうございました。

 

(河津菊枝) 悪天候の中、多くの方が聞きに来て下さり、良かったと思います。練習する時間が少なく不安もありましたが、本番では精一杯吹くことが出来ました。お客様の感想も多く取り込むため、アンケート用紙や回収箱、また記入の時間を設けると、次年度の良い参考になるとおもいます。

 

(藤好真也) 悪天候の中、多くの方が聞きにきて下さり、良かったとおもいます。練習する時間が少なく不安もありましたが、本番では精一杯吹くことが出来ました。お客様の感想も多く取り込むため、アンケート用紙や回収箱、また記入の時間を設けると、次年度の良い参考になると思います。

 

(松谷 茂) 幹事の皆さんご苦労様でした。以下感想を記します。

 

(奥津恭子) 先生はじめ皆様のお骨折りで、雨の中にもかかわらず大勢の方々にお越しいただき、素晴らしい発表会が出来たと思っております。
 色々なジャンルの曲と個性豊かな演出も加わり、客席の皆様方にも指笛を理解又十分堪能していただけた事と思います。舞台のお花も新緑の季節に相応しく、緑が美しく映えてとてもよかったと思いました。

 

(竹中速雄) 指笛発表会の意味について考えてみました。発表会を通じて田村ファミリーとの間、あるいは楽友会メンバー間で信頼関係が醸成されるものと思います。また、参加メンバーは次なる目標に挑戦できますし、メンバー間でも大きな刺激につながっています。そして何よりも大切なことは、田村ファミリーとその教え子たちの演奏会を毎年心待ちにしている人達がいるという事です。このような場を与えて下さる田村ファミリーに感謝しています。

 

(リーナペピエ)  時間の都合がつかず、2回とも総練習に参加できなかったことを申し訳なかったと思っております。また、結城は反省会にも参加できず失礼致しました。指笛を知ることにより、私どもリーナペピエはとても楽しい時間をいただいております。大変感謝しております。

 

(村山壮人)  豪雨の中、満席に近いお客様を迎え、初めて舞台に立つと思うと脚が小きざみに震えていました。出だしの低音も何とかピアノに載って出てしまうと、やっとお客様の顔が見分けられるようになりました。2時間半、グズルことなく聴いていた2歳半の孫は、あれ以来指を口に入れて、鼻唄を歌っています。

 

(斎藤秀元)  「指笛音楽の太い根っ子が練馬にある。でも大方の区民はそれを知らない。何とか知ってもらいたい。いや、知らせたい。この素朴にして素晴らしい芸術を身近に感じて欲しい。」そんな思いで地元在住の門下生として練馬文化センターでの開催をお願いした次第です。会場がいつもの新宿から移って、不便を感じた方がいらっしゃったことは申し訳なく思います。でも、雨にも負けず、ネリマというださいイメージにも負けず、大きな足跡を地元に残して頂き大成功でした。皆様、ご協力ありがとうございました。