楽友会通信No.20      No.20

楽友会通信 2003/12/28 指笛楽友会発行


指笛音楽伴奏用CDの製作開始

  かねてより指笛音楽の伴奏用テープが欲しいという声があがっておりました。自宅で練習したり演奏会に出演したりする時の必需品ともいえるでしょう。田村先生も、指笛はできるだけ伴奏を入れて演奏しなさいとよくおっしゃいました。私たち素人はとかく自己流に演奏したり音程をはずしたりするからでしょうか。それにしても私たちは簡単にピアノ伴奏者をみつけることはできませんし、また市販のテープ類を探してもなかなかぴったり合う物を見つけることはできません。そのため手持ちの数少ないテープばかりを使うことになりがちです。これでは私たち演奏技量は向上しませんし、指笛音楽の普及も思うように進まないかもしれません。

  このたび、その悩みが少し解消することになりました。しかもテープではなくCDという形で実現できそうです。以下に役員会及びCD作製小委員会で検討してきたことの概略をお知らせいたします。
今回予定のCDには20曲を収めます。すでに選曲作業をし予備曲を含めて23曲の候補曲を選びました。選曲の手続きとしては、過去12年間の指笛音楽研究発表会のプログラム掲載曲と田村指笛音楽塾(教室)のテキスト8冊の全226曲中で、発表会において演奏回数の多かった曲とそれらの一覧の中でCD作製委員の推薦数が高い曲を勘案して決めました。

  これらの過程において、@ジャンルが極端に偏らない事 A演奏者のレベルとしては中等科以上を念頭に置く B先生方の推薦曲などご意見を参考に C曲のキーの高低のこと Dアルペジオによる伴奏のこと E編曲されている曲の扱い F著作権との関係、などについて話し合われてきました。
録音は東京音楽大学のスタジオを借用して行う予定です。ピアノ伴奏は石原泉先生の全面的なご協力を頂くことが出来ることになりました。録音期日は3月下旬を予定しています。今回は初めての試みです。選曲、録音、費用等の問題がうまくクリアーできれば、第2集へと広げていきたいという希望を持っています。第1回目の候補曲については、1月12日(月)新年会の席上で報告しご意見をいただくことになっています。

 

シリーズ 『私と指笛』  杉山礼子 (指笛ファン)

  今回は田村大三先生の演奏を40年以上も前に入院先の病院(肢体不自由児施設)で聴き、心惹かれた当時の少女の思い出話を紹介いたします。これはその病院の同窓会誌「ばんび小屋だより」に掲載された原稿の一部です。私(斉藤)の名前も登場しますがお許しください。

私と「指笛」との出逢い、そして“密かな夢”

  ひとつだけ古いことを書きます。私が入園中、指笛の創始者である田村大三先生の慰問があり、ストレッチャーで講堂まで演奏を聞きに行ったことがあります。この時、この指笛の、もの悲しい透き通った音色に心惹かれ、とても感動しました。

  退園してから、田村先生があちこちで指笛の移動教室をやっておられることを知り「上福岡へも是非来て下さい」とお便りしました。

田村先生は、お忙しい中を私の家までお越しくださり、「是非!!やりましょう」と言って下さいました。ところが、私の公民館への掛け合い方が下手だったのだと思いますが(若気の至り)、残念ながら移動教室は実現しませんでした。

  その後何年かして、園の同窓会に出掛けて行った時に、桐ヶ丘の斉藤秀元先生にお会いしてお話している内に、斉藤先生が田村先生の愛弟子であることを知り、ビックリしました。

  斉藤先生にその場で指笛の音の出し方を一生懸命習いました。前に田村先生に少し教わった時にもなかなか音がでなかったのですが、今回も同じで、奮闘したのですが音が出ませんでした。

  

 

  家で練習するようにとプリントもいただきましたのに、カラオケにかまけていて指笛の努力が足りなかったのだと思います。それから、そのまま今に至っています。それでも、「いつか斉藤先生と一緒に、同窓会で指笛演奏が出来たらいいなぁー」という夢だけは持ち続けています。

「斉藤先生、夢だけでごめんなさい。田村先生はお元気でしょうか・・・」。


   《新年会・総会のお知らせ》  例年どおり成人の日に行います。

日時  1月12日(日)3時〜7時
               1時〜3時 役員会 会場準備、3時〜4時 総会、4時〜7時 新年会
場所   田村先生宅 会費 3000円 準備の都合がありますので
                  ご出席頂ける場合は田村先生宅にご連絡ください。

指笛楽友会事務局