No.16

2002年10月20日 指笛楽友会発行 年4回発行

はじめに
シリーズ 『私と指笛』
       「趣味の継続と楽しさ」                    藤好 清晴 (本会会員)
       「魂に響く音で」                             武井 洋子(本会会員)
    「あの時の一体感が」                     奥津 恭子(本会会員)

演奏報告
  斎藤綾男氏黄綬褒章受章記念祝賀会アトラクション
     有吉 憲行(本会会員)
役員会報告


はじめに

各地の紅葉の様子が伝わってきます。「もみじ」の歌声も聞こえてくるようです。芸術の秋も真只中、指笛を吹くのにも最適の季節ですね。楽友会の皆さんには思い思いの演奏活動を展開していらっしゃることでしょう。

田村先生ご夫妻と泉先生は先月末に和歌山県にある社会福祉法人親愛会より招かれて、愛の園(特別養護老人ホームなどがあります)で演奏をなさってこられました。大三先生はたいへん素敵な演奏をされたと静海先生が嬉しそうに報告してくださいました。又、大三先生もそこで旧知のご婦人と再会できてたいへんな喜びだったそうです。宿泊は紀州白浜温泉、景色も良く名湯の大浴場につかってこれまた大満足だったとのことです。

25の会で実力アップを!

さて、毎月の25の会の件ですが、9月の役員会でその持ち方について話し合いました。最近の25の会は少々サロン的になっていて、おしゃべりと食事会が中心となっていますが、指笛の練習もしっかりやりましょうということになりました。私達がしっかり練習してよい演奏をすることが、指笛の発展となり、自分自身も楽しさと自信を享受できるものと思います。

そこで参加者は毎月の25の会がミニコンサートのつもりで出席し、各人が仲間の前で一曲ずつ演奏して互いに批評し合うことになりました。その際ご都合がつけば田村先生や静海先生にもご指導いただきたいと考えております。

25の会当日の時間配分をおよそ次のように考えてみました。

初心者指導    5:00〜6:00
ミニコンサート      6:15〜7:30     (初心者は鑑賞)
食事会                8:00〜9:30

役員会がある場合はミニコンサートの時間帯をこれにあてるようになります。
しばらくこの時間配分で実施してみて不都合があれば調整したいと思います。

シリーズ 『私と指笛』

「趣味の継続と楽しさ」         藤好 清晴 (本会会員)

 私は、息子から聞いた指笛創始者である田村大三先生の話に興味を持ち、平成9年7月25日、初めて指笛仲間の集まり25の会に参加しました。その時、指笛の音色をじかに聴き、あまりの迫力に驚きました。
 私の最初の指笛は口笛の音色でした。頬が膨らみ、鏡を見て吹くとそれが良く分かりました。田代先生はじめ、斎藤さん、中村さんや諸先輩より、毎月25の会で親切に教えて頂きました。5ヶ月位でやっと指笛らしき音色が出始めましたので、平成10年1月より指笛音楽のレッスンに通い始めました。
 静海先生のご指導で、まずは発声練習(始めは、なかなか声が出なくて困りました)。次いで指笛による音階練習。それが終わってからメロディーのレッスンへと進みます。楽譜記号や音符のことなど不勉強で、学生時代にもう少し勉強していればと後悔しています。
 職場のOB会や趣味の仲間との集まりで指笛を演奏すると、大変大きな拍手をを頂きます。そのときが一番嬉しいです。
 最近では、平成14年8月31日「斎藤綾男氏黄綬褒章受章記念祝賀会指笛演奏」で、楽友会の皆さん9名で演奏いたしました。それから昨年と今年続けて全労済のイベント「全労済組合員加入者の集い」に出演依頼があり、指笛演奏をいたしました。息子と二人で出演し、二重奏など大変緊張しましたが何とか成功することが出来ました。
 指笛のおかげで友達も多くなり、「指笛をやっていて良かったな」と思っています。指笛レッスンは指笛の吹き方から始まり、中等科、高等科、と教則本に段階があり、私は今、高等科に進み一段と難しくなって来ました。田村大三先生の指笛音楽の素晴らしさに感動した事を忘れる事無く、これからも指笛楽友会の皆さんと共にくじけず頑張りぬきたいと思います。
 趣味は継続することにより楽しさも倍増すると思いますので、これからも指笛を続けて行きたいと思います。

シリーズ 『私と指笛』

「魂に響く音で」                武井 洋子(本会会員)

 私が田村先生と指笛に出会ったのは12年前のことです。子どもたちが通った小学校の創立十周年記念コンサートの時でした。
 田村先生と三女の恵さんの指笛、伴奏は勿論二女の泉さんでの演奏会でした。当日は可愛い赤ちゃん(生まれて数ヶ月のお孫さんの星羅ちゃん)もご一緒だったことを思い出します。音響効果も無い小学校の体育館に指一本で奏でる指笛の優雅さ、びんびん響く力強い音にただただ驚くばかりでした。その時はまだ私が指笛を習って吹くなどと微塵も思いませんでした。
 それから2年後、幸運にも先生のお宅にお伺いする機会に恵まれました。
 地元小学校の校長先生と父母の会3人のメンバーでお訪ねしたのです。玄関で迎えてくださったのはご新婚の大三先生と静海先生でした。指笛の誕生や今までの演奏活動のことなどお話をお聞きした後、吹き方のご指導をうけることになりました。4人は何とか音を出そうと頑張りますがスースーと息が抜けるだけです。実は数ヶ月前から音が出たら先生の所へ行こうとお風呂の中で練習していて、一度も音にならなかった私がピーと音になったのです。その時「練習すればもっと良くでますよ」と大三先生に励まされたのが入門のきっかけでした。
 平成4年5月、緊張しながらのレッスンの初日でした。先にレッスンを終えた保育士二人の女性と玄関先でお会いし、「音痴の私が続けられるかな」と不安に思いながら仲間入りの挨拶をしていると、「いらっしゃいませ」と明るく静海先生が迎えてくださいました。
 発声(発音)の仕方、リズムの取り方の音楽面だけでなく、日常生活の精神的なことなどを優しく根気良くご指導下さる静海先生のレッスンと、指笛を通して色々な方々に出会える喜びがあるお陰で、今日までつづけてこられました。
 これからは童謡を中心に自分の好きな歌を安心して吹けるように練習し、田村先生のお教え「魂に響く」音で一曲演奏できることを永遠のテーマに続けていきたいと思います。

シリーズ 『私と指笛』

 「あの時の一体感が」            奥津 恭子(本会会員)

 私がはじめて指笛に出会ったのは今から11年ぐらい前の事です。朝日新聞の指笛講習会の案内を読み好奇心旺盛な私はすぐ参加することに決めたものの、全く未知なものでどのようにして吹くのか想像もつきませんでした。
 幸運にも先生のお宅は我家から数分のところでした。当日は先生が丁寧にご指導下さりテープ等もいただいて帰りましたが、さて家での練習となりますと全くの一人です。正に孤軍奮闘といったところでいつになったら音がでるのか、不安が先に立って早や諦めの境地になっておりました。
 一ヶ月ぐらいたった頃でしょうか、毎日の練習が効を奏したのかスースーからピーという笛の音に変わってきました。その時はうれしさよりもやれやれという安堵感の方が強かった様に憶えております。先生のお宅で「蝶々」を一度だけ吹きましたが、その後は生まれたばかりの孫の世話に明け暮れる日々が長い間続き、指笛の事もすっかり忘れておりました。
 6年振りに楽友会よりお手紙を頂戴した時は、講習会に参加したのはついこの間の様に思っておりましたのに、随分月日が経ってしまったものだと感慨ひとしおでした。以前に比べ時間的にも余裕が出て来た時でもあり、躊躇する事なくすぐに皆様のお仲間に入れていただいた次第です。最初は6年ものブランクがあるので皆さんと溶け込む事が出来るか少し心配しましたが、先生はじめ皆さんが和気藹々といつも楽しい雰囲気でしたので、すぐ馴染む事が出来それは私にとって有り難いことでした。25の会ではいろいろな方との出会いがあっていつも楽しませていただいており、静海先生からはお料理の他に諸々を身近に教えていただき、私の人生観も多少変わった様に思います。
 今までで感動したことは、大三先生の郷里秋田県仙北町を斎藤さん、村山さん、武井さんと訪れ幼稚園で演奏した時のことです。園児さん達が愛らしい口元に人差し指を持っていき、キラキラと輝いた目で私達の方をじっと見つめて指笛を聴いてくださり、その仕草がなんともいえず可愛らしく印象的でした。又先生方の音を出すための真摯な努力、本当にあの時の一体感は素晴らしく今でもその光景を思い出します。
 私はまだまだ未熟でだんだん難しくなる指笛に悪戦苦闘しているところですが、これからは楽友会の皆様と一緒に楽しみながら指笛を学んでいけたらと思っております。
 私共をご指導下さる大三先生静海先生には、共々健康に留意されどうぞいつまでも指笛を吹き続けていただける様心より念じております。

<演奏報告>

斎藤綾男氏黄綬褒章受章記念祝賀会アトラクション

有吉 憲行(本会会員)

 練馬区大泉学園町にお住まいの斎藤綾男氏は永年にわたる交通安全・個人タクシーへの功績により、4月29日に黄綬褒章を受章されました。
 その受章記念祝賀会のアトラクションに招かれて、田村大三指笛コンサートが開催されましたのでご報告いたします。
 去る8月31日(土)新宿区戸塚町リーガロイヤルホテルでの斎藤氏記念祝賀会には午後6時40分に入場し、田村先生ご夫妻と楽友会会員の計9名が出演しました。
 最初に私が次のように挨拶をしました。
 「斎藤綾男様 受章まことにおめでとうございます。この記念祝賀会で我々が演奏できることは大変光栄であり、喜ばしいことでございます。楽友会一同厚くお礼申し上げます。・・・・どうぞ最後までゆっくりお楽しみください。」と申し上げて次の順番に演奏を始めました。

 

1.奥津恭子 遠くへ行きたい

3.藤好清晴 フニクリ・フニクラ

5.有吉憲行 椿姫より「乾杯の歌」

7.中村倫二 一晩中踊り明かそう

9.田村大三 影を慕いて

11.全員演奏 勝利の歌

2.有吉潤子・憲行 上を向いて歩こう

4.河津菊枝 パリの空の下で

6.藤好真也 山小舎の灯

8.山本静海 松島音頭・ある晴れた日に

10.田村先生ご夫妻 エーデルワイス

 指笛演奏を始めてお聴きになるお客様が多く、沢山の拍手を頂戴しました。
 演奏前に指笛の吹き方パンフレットをお配りしましたので、原理を理解していただけたと思います。
 宴会場内での演奏でしたが、エーデルワイスと勝利の歌で盛り上がり無事に終了しました。またとない貴重な体験をさせていただきました。斎藤綾男様ご夫妻、田村先生ご夫妻そして打ち合わせや準備でご尽力頂いた斎藤秀元様に感謝申し上げます。

<役員会報告>

9月21日(土)に役員会を行い、次のことが話し合われました。


議題1.さいたま市ふぁみりーこんさーと出演について
     さいたま市ボランティア音楽協会より出演の要請があり、
     検討の結果出演することにきめました。

期日   11月4日(月) 祝日 1:30〜3:30
      指笛楽友会の他にコーラス、フォルクローレ、
      沖縄音楽の3グループが出演します。(各グループ25分)
会場    さいたま市立田島公民館(武蔵野線西浦和駅徒歩7分)
出演    山本静海、中村倫二、河津菊枝、武井洋子、有吉憲行
予定者   奥津恭子、有吉潤子、斎藤秀元

議題2.「25の会」の持ち方について
     前述のとおりです。出席される方は伴奏テープをご持参ください。

議題3.2003年度指笛音楽発表会開催について 
     6月28日(土)、7月5日(土)又は9月後半か10月前半の土曜日などが
     候補にあがりましたが、すでに会場(練馬文化センター)は一杯でとれませんでした。
     11月の抽選会に期待を掛けています。

議題4.次回役員会の予定  11月25日(月) 6:30〜
     議題2003年度総会について 2003年度指笛音楽発表会 他

報告  田村大三先生の90歳祝賀については
     2003年度4月26日に銀座教会で行われる旨、
     静海先生から報告がありました。

指笛楽友会事務局