No.15

2002年8月15日 指笛楽友会発行 年4回発行

指笛研究発表会報告 来聴者からのおたより

シリーズ 『私と指笛』  音色に魅せられて        有吉憲行(本会会員)

北から/minamiから  会員からのたより  青森県「悠々塾」で指笛講座   塩谷彰宏(本会会員)

事務局より

指笛研究発表会報告

去る6月30日中野ゼロホールにおいて、指笛音楽68周年記念田村大三門下生による研究発表会が開催されました。東京中野は田村先生が終戦直後から40年以上もお住まいになられた思い出の地で、この日を終戦直後から40年以上もお住まいになられた思い出の地でこの日を大変楽しみになさっていらっしゃいました。このことは舞台での先生のご挨拶の中によく表現されていたと思います。

当日は約300名のお客様が入場され、門下生の発表会としては上々の方でした。九州から参加した笹原氏が「これだけの出演者・来場者で会を持てるというのはすばらしい事です・・・」と感想を寄せてくれました。参加メンバーと演奏曲は別紙のとおりです。曲のジャンルがいろいろではじめて聴かれた人もその迫力に驚くとともに、結構楽しんでくださったようです。途中退場されたお客様は殆どなく、最後まで鑑賞と激励してくださったことがそのことを物語っていたように思います。

今回のプログラムの特徴の一つは二重奏が例年より多かったことです。これは中村倫二リーダーの願い出もありましたし、又それに応える門下生の技量がアップしてきている証拠ではないでしょうか。もう一つはプログラムには表記されていませんが、松島めみ(恵)先生が(10)ドレミの歌や(19)一晩中踊り明かそうに、語りの部分や歌で特別出演してくださって、華を添えるとともに聴きごたえのあるものにしてくださったことです。

7月20日(日)に田村先生宅で反省会と打ち上げを行いました。遠方の塩谷(青森)、笹原(福岡)、青山(名古屋)、片井(長野)、水沼(群馬)各氏だけでなく、他にも仕事の都合で参加できない方もおりましたが、常連が集まり賑やかな会となりました。以下に主だった反省と感想をまとめてみます。

≪会場について≫
中野ゼロホール(小)は意外にも古い建物で会場内の位置関係がわかりにくい(職員の話でも迷路のようですとの事でした)ことと小ホールそのものは音の響きが不十分で演奏しずらかったという感想が多数出されました。今後使用する場合は、そうしたことを念頭にいれて対処することが確認されました。

≪開催の時間について≫
いままでは夜間の開催と決まっていましたが、お客様の都合(帰宅時間)や出演者の負担等(片付け、翌日の仕事、遠方参加者の便宜等)を考えると日中のほうが良いのではないかという意見が多数でした。又日中実施の場合は練習のために午前も会場を確保しておくことが要望されました。

≪企画・進行より≫
チラシ・チケット・プログラム・プロフィール等の印刷物は、業者に発注すると割高なので、これからは自分達で印刷することで十分だと判断しました。今回は中村氏の指示に沿って奥様がパソコンですべての原紙を作成してくださいました。チラシとプログラムだけはその原紙を使って業者に印刷してもらったのですが、私達がボランティアコーナーなどで印刷しても出来栄えに全く遜色ないことがわかりました。出演者が伴奏者を同伴するのも良いのではないか。これにより石原先生の休憩が少しでも確保できそうです。

≪受付け係より≫
ロビー(受付け)から楽屋、客席から楽屋への通路がわかりにくく来場者に質問されても適切に応えられませんでした。駐車場についても同様で会場全体の案内図が用意されているとよかったと思います。チケットのもぎりを省略したことは良かったです。CDの販売では、現物がなかったので内容を聞かれても答えられず、送料のことも不明だったので困りました。ロビーは冷房が効かず暑かったです。

≪お花・お弁当について≫
会場を飾る花は、武井さんと知人の花屋さんが格安で立派に整えてくれました。弁当の中味は値段に比してまずまずでした。出来れば裏方さん達の分も用意しておいた方が良いという意見がありました。

≪お客様の当日の一言集≫
「リラックスできました」「選曲がいろいろあって良かったです」「指笛をなさる人はお人柄が良いと感じました(誰のこと?)」「指導者の方が温かいお人柄なんですね。だからそこに集われる皆さんもとても温かい感じでした。そういうことが伝わって来てとてもいい会でした。」「この生の演奏を友人にも聴かせてあげたい」「田村先生が舞台に立つとしまりますね」「静海先生の歌が素晴らしかったです」「田村先生ご夫婦の夫婦愛を感じました」等々

反省会では、大三先生が舞台に立っていらっしゃる時に静海先生が大三先生の背中に手を当てていましたが、あの手は何を意味していたのかと話題になりました。(頑張れと気を送っている。もっと前に出なさいと押している。愛情を伝えている。触れていると大三先生が安心する。等々・・・さあどれがあたっているのでしょうか?)

≪15年度の発表会のこと≫
「来年度はぜひ練馬でやりましょう」と田村先生からご提案がありました。来年は田村先生の90歳(卒寿)を記念する会が春に予定されますので、門下生の発表会は9月下旬頃が候補となりそうです。

来聴者からのお便り

(中野区 黒澤久美子さん)

先日はすばらしい指笛の発表会にお招き頂きありがとうございました。・・・指笛の演奏は、深く感動し、心が洗われるような、とてもすがすがしい気持ちになりました。指笛の大ファンになりました。次回もお知らせ頂けたらうれしく思います。

シリーズ 『私と指笛』
  音色に魅せられて

有吉憲行(本会会員)

私が初めて田村大三先生の指笛演奏をお聴きしたのは’96年12月25日(水)のことでした。千葉市文化センターで開催されたクリスマス指笛コンサートに特別出演されていました。その素晴らしい音色に魅せられて、深く感動しました。

丁度その時に草笛仲間の斎藤秀元さんも会場にいらっしゃって、翌年の1月25日(土)に指笛の新年会が田村先生のご自宅で催されるので、来ませんかとお誘いを受けました。

かねがね草笛の会で、斎藤さんが吹く指笛にあこがれを感じていた私は、行きますと直ちに返事をしました。

年が明けて’97年1月25日(土)大泉学園駅の改札口前で14時半頃斎藤さんにお会いして、私と妻は先生宅へと道案内をして頂きました。

先生に初めてのご挨拶をしました。この時何か曲を吹いてくださいませんかと依頼されまして、私はまだ少ししか音階が出せませんでしたが、思い切って石原先生のピアノに合わせて「おぼろ月夜」と「峠の我が家」を吹きました。

高音がうまく出せませんでした。未熟です。これから受講して上達したいと思いました。入会書を提出して最初の教本とテープを頂いた次第です。

このようにして指笛音楽の第一歩を踏み出した私は今年で6年目になります。お蔭様で今年の発表会では「ドレミの歌」二重奏(藤好真也さんとの)と歌劇椿姫より「乾杯の歌」をソロで、なんとか演奏できました。これも先生方を始め皆様方のご協力のお陰だと心より感謝しております。

ああ指笛をやって、よかった!と思う今日この頃です。
指笛楽友会会員の皆様のご意見をまとめて「指笛の吹き方」パンフレットを作りました。今後はこのパンフレットを使って、指笛の普及にも力を入れたいと考えています。

 


北から/minamiから      会員からのたより

青森県「悠々塾」で指笛講座

塩谷彰宏

先日の指笛音楽68周年記念研究発表会、ご苦労様でした。いつも最終列車の時間に間に合わせるため、あと片付けをお願いして帰ること、申し訳なく思っています。

私は、1年1回のこの発表会を一つの目標に練習を重ねていますし、皆様の演奏をきかせていただくことをとても楽しみにしております。その意味でも、田村大三先生ご夫妻はじめ、皆様方がますますお元気で、この発表会がこれからも、盛会に実施されることを願っている一人でございます。

私、3年前から、青森県教育委員会が主催している、青森県民カレッジ「悠々塾」の指笛講座を担当しており、本年の第一回目の講座が7月21日に始まります。今年の受講生は13名ですが、すこしずつでも指笛の仲間が増えていってくれればいいなと思っています。・・・・

(7月18日受)

名古屋 青山久美子さんより (7月20日受)
・・・皆様の上達ぶりを拝聴させて頂き大変刺激を受けて帰って参りました。・・・会の進行がスムーズに行われよかったと思います。プロフィールの準備のご苦労もあって時間の無駄が少なくよかったと思います。・・・

福岡 笹原和則さんより (7月14日受)
・・・長年に渡り催しをされ、慣れた皆様の運営には感心致しました。また、皆様の舞台も拝見して、自由にならなくとも真剣な音なら伝わる物があるものと感じました。地方の者から見ますとこれだけの出演者・来場者で会を持てるというのは素晴らしいことですので、これを励みに練習してゆきたいと思います。・・・


 

事務局より

皆様お変わりございませんか。厳しい暑さが続いていますが、大三先生に負けずに元気にお過ごし下さい。

指笛楽友会事務局