指笛楽友会通信   NO34

                            平成20831

目次                          (ページ)

   1.3歳児の指笛音楽がお年寄りに若さを                              (1)

   2.静海先生の喜寿の祝い                                                         (2)

   3.新宿ゴーゴー広場のチャリテイショーに参加                   (3)

   4.    同上の  歴史について(特別寄稿)                     (4)

   5.事務局だより                                                                         (5)

   

 

 


1.3歳児の指笛がお年寄りに若さを・・・

           豊島区・山吹の里で      

                            

 

 614() 豊島区の老人ホーム山吹の里で指笛音楽・野火止倶楽部がボランテイア演奏した。「みかんの花咲く丘」、「朧月夜」と季節を考えて曲を選び、小学校5年生の少年は「雨ふりくまの子」、小学校2年生の少年は「アメージンググレース」を吹いた。

 紅一点・3歳の女の子は初舞台ながら「チューリップ」を猛練習して披露した。

 母親代わりのピアノの先生にリードされてやっとそれらしく吹いていたが、舞台の上り下り、お辞儀の仕方も兄たちのするのを見よう見まねで覚えまずまずだった。

 指笛を初めて聴く係の人は大変な心くばりで、マイクロホン2本とミキシング係までつけてくださった。しかし指笛の音の大きさに、すぐボリュ−ムを絞り、約30名の利用者と20名のスタッフに生の音色を楽しんでいただいた。

 日頃、子供にふれることの少ないお年よりたちは、小学生2人の演奏に目を細め、車椅子のアームをたたいて拍子をとるほどの喜びようだった。その上、3歳の女の子が舞台に上がると、くい入るように耳も目も集中させ、しばし童心にかえっていた。 

山吹の里ボランテイアだよりhttp://www18.big.or.jp/~yo29/joyful/joyful/.cgi)のホームページに掲載されたものを以下そのまま引用します。

 

 指笛のグループは野火止倶楽部。遠くからいらしてくださった。

 9歳、7歳、3歳の兄妹の可愛さったらなかった。

 3歳の女の子は、始まる前、タオルの上でお昼寝をしていたくらい小さい

 のに。指笛を吹くために、手をポジションに構える時、手で大きく円を描

 くようにして最後に口の前に持ってくるのが、大人と同じ構えで微笑ましい。

 そして、まだ小さい音しか出ないので、この子だけはマイクを使いますと

 の司会の方の話どおり、マイクが近づくと、「チューリップ」がほとんど息

 遣いなのだが、でも、ちゃんとチューリップになっている。

 サウンドオブミュージックの一番小さい子供みたいに満場の拍手を浴び

 ていた。男の子は音楽的にもセンスが良く、アメージンググレースをきれ

 いに吹く。

 ピアノ伴奏がついて、どの曲も素晴らしかった。指笛が、あんなにボリュー

 ムのある音になるとは知らなかった。

                中  略                  

 コンサートが終わったあと、今日は楽しかった!と、涙を流して感激。こ

 ちらもやりがいがあるというもの。

 今回は、この利用者さんと指笛の子供達がおおいに受けていた。

                後  略                            

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.静海先生の喜寿の祝い会について

                            竹中速雄

 

  去る6月2日は静海先生の77回目のお誕生日でした。そこで、日頃お世話になっている有志で喜寿のお祝い会をしようということになりました。そして6月7日(土)お昼に開催することができました。

  当日は20数名の方々が参加してくださいました。正装した大三先生、すてきな着物を召した静海先生をお迎えして、温かくて和やかな雰囲気で開催することができました。静海先生の着物は大三先生が選ばれた特別の意味がある着物であると静海先生から伺うことができました。

改めて、お二人の末永いご健康をお祈りしたいと思います。

 

 

 

 

 


3.34回東京善意銀行友の会主催

新宿ゴーゴー広場のチャリテイショ−への参加

                         松 谷  茂

上を見れば

舞台の雰囲気

 

 76日、指笛楽友会として恒例の新宿ゴーゴー広場のチャリテイショーに参加しました。大三先生も車椅子でしたが34回目の出席を飾られました。

 今年もリサーチ合奏団との共演で出演者と演奏内容は次のとおりです。

 まず中村倫二さんが「一晩中踊り明かそう」を、次に静海先生が「浜辺の歌」を歌われ、お二人で「エーゼルワイス」を指笛と歌で共演されました。最後に

有吉憲行、藤好清晴、藤好真也、村山壮人、吉田重雄、松谷茂が加わり、クワイ河マーチを共演しました。会場はもちろんですが舞台の前の高架の通路にも多くの人が立ち止まって聴き盛んな拍手をいただきました。新宿のビル街を指笛音楽が千の風になって吹き渡っている感じでした。

 今年で34回目を数えるこのチャリテイショーにはこれまでも参加された先輩会員も多くおいでになると思いますので写真を入れて見ました。どうぞ思い出してください。

  なお、この機会に大三先生とこのチャリテイショーの歴史について東京善意銀行友の会会長の磯野輝夫様に特別寄稿をしていただきました。両者の深く永い関係について貴重な史実が載っています。どうぞご覧ください。

 

 

 

 


 

 

   (特別寄稿)

 4.田村大三先生とゴーゴー広場のチャリテイ―ショーの歴史

               東京善意銀行友の会会長 磯野 輝夫

  

   田村大三先生始め指笛楽友会の皆様には過日のチャリテイ−ショ−には暑さの中をご協力いただきまして誠にありがとうございました。

  貴会の松谷茂さんから依頼されましたので、田村大三先生とこのチャリテイーショーとの歴史について私の知る範囲で述べさせていただきます。

  東京善意銀行友の会は、昭和47年に結成され今年で35年目になりますが私も当初から参加してきました。現在58名の会員が歌や舞踊や奇術等で都内近県の福祉施設を訪問しておりチャリテイーショーやバザーの活動も行っております。

  チャリテイ−ショ−は昭和51(1976)第1回目が九段会館で行われ田村大三先生も枢要な出演者でした 。以後年2回の間隔で東條会館や新宿安田生命ホールで行われてきました。

 ところが特に会場使用料等経費の支出がかさむ一方、チャリテイ−ショ−である以上東京善意銀行への寄付金(預託金と言います。)も出さなければならないということで採算が合わず実質的には赤字続きで財政的にピンチに立たされました。

  チャリテイ−ショ−を続けて行くには費用のかからない会場を探さざるを得なくなってしまいました。

  そこで当時の会長であった田村大三先生(現当会顧問)が困難な交渉を重ねられ当時三井不動産株式会社の社長 江戸英雄氏に直接交渉し、同氏より「そういう趣旨の催しであるならば55(ゴーゴー)広場を無償で使ってください。」とのお言葉をいただきました。このようにして5回目(昭和54年7月)のチャリテイ−ショ−からは30回にわたり無償提供いただいております。こ時に他の団体の皆様にも趣旨に賛同して参加していただこうということから「善意の輪を広げよう」というキャッチフレーズが生まれました。

  以来、田村大三先生は東京リサーチ合奏団・奥様共々ご出演していただき今日まで続いております。

  チャリテイ−ショ−の開催に当たりましては、募金は全額東京善意銀行を通じて福祉施設へ配分されるため運営費は当会の負担となり毎回厳しい状況ですが何とか頑張って続けて参りたいと思います。チャリテイ−ショ−の趣旨は、社会福祉施設への援助のためですが、同時に東京善意銀行の存在を多くの方々に 知っていただくことでもあります。田村大三先生始め指笛楽友会の皆様も今後ともご支援の程よろしくお願いいたします。 

                                                    

 

 

 

 

 


 5.事務局だより

 

    1)‘08指笛音楽研究発表会申込者(門下生分)は下記の方々です。

     青山久美子 有吉潤子 有吉憲行 安西武雄 片山陽一 河津菊江

     栗田勲夫 小林信也  斉藤秀元 塩谷彰宏 杉田隆則 武井洋子

     竹中速雄 多胡一樹 多胡大樹 中澤宏則 中村倫二 藤好清晴

     藤好真也 松谷茂 水沼武彦 村山荘人 吉田重雄 (50音順)

 

    2)今後の合同練習予定

      第3回 9月27日()、   第4回 10月25日(土)、

      第5回 11月15日()

      いずれも田村先生宅で、15時〜19時を予定しています。

      なお、役員の方は18時以降に会議を予定しますので、それ以前にレッスンをすませるように時間調整をお願いします。これらの日は定例の25の会を兼ねることとします。

 

           

 

 

   編集後記 (松谷 茂)

   「縄のれん 昼の灼熱 癒すべく」 人間も夜行性を身につけなければ生き延びていけないかも・・・。地球の温暖化問題を思い知らされたこの夏の暑さでした。

    次号は有吉さんです。情報がありましたらどうぞ・・・。