レポート 2003年6月7月

[楽友会]

埼玉県新座市栄4丁目町会
 「いこいのつどい」   に ボランティア出演

2003/6/22 (日) 12:00〜13:30
栄中央集会所

お年寄りを中心に町会が年に一回行っている会で、
ゲストとして、ボランティアで田村先生ご夫妻と楽友会から3名出席しました。

当日は30名程の出席者でした。出演者も会場で昼食を頂き、先生ご夫妻も
楽しんでおられました。

プログラム
田村先生: 影を慕いて ・ モッキングバード ・ 童謡メドレー
中村倫二: 一晩中踊り明かそう ・ リンゴ追分 ・ 昴
奥津恭子: 島原の子守唄
武井洋子: みかんの花咲く丘
山本静海: 童謡メドレー ・ 会場全員でうたう歌の指導

90歳の田村先生の錆のある音色と中村さんの現役バリバリで張りのある音で会場内を圧倒しました。その後、静海先生の美しい童謡で昔を懐かしみ、
皆さん大満足でした。

指笛楽友会 武井洋子 記

2003年7月13日(日)午後 新宿西口三井ビル55ひろば にて
善意の輪を広げようチャリティーショー

【主 催】 (財)東京善意銀行 【協賛】三井不動産株式会社

プログラムとしては、新舞踊、フラダンス、カラオケ、大道芸がまの油売り、
リズム着付けショー、大道芸、マジック、パフォーマンス、プロの歌謡ショーなど
楽しいステージが無料でご覧になれます。

恒例となっています、東京リサーチ合奏団の演奏とともに
指笛音楽(指笛楽友会)、ドラマチックソプラノを披露します。
田村先生も当日支障がなければ出席されます。

楽友会関連では、エーデルワイス、踊り明かそう、クワイ河マーチ の予定です。

”善意の輪を広げよう” は 田村大三先生が29年前に始めた運動です。


報告です

7月13日はあいにくの雨模様で、屋外ステージということもあり、
心配もあったようですが、天候はどうやら持ちこたえました。
時間は4:00〜4:30頃でした。
近藤雅俊氏率いる東京リサーチ合奏団と田村先生は、設立当初よりの
関わりで、これまでのあゆみや気心、そしてこの催しの主旨に至るまでよく分かり合っている関係です。
田村先生も高齢になり、この催しもあまり顔を出せないという事もありましたが、
今回は体調も気力も充実していて、出席されました。
楽友会からは、中村、斉藤、松谷、有吉夫妻、藤好、武井、そして見学で吉田の出席。

当日は実に楽しい催しが目白押しではありましたが、指笛関連で報告させていただきます。
予定では静海先生や中村さんや楽友会で東京リサーチ合奏団との演奏ができるように組んではありましたが、田村先生の登場で思い出深いものとなりました。
指笛一曲目は 中村さんの 「踊り明かそう」。
マイフェアレディの挿入歌でうれしくて夜も眠れないという心境を表した楽しい歌。そして二曲目は「エーデルワイス」。田村先生の登場。ご夫妻で数々の舞台を踏んだ曲です。
現在は日々の練習もままならないお体ではありますが、それでもなお少しずつでも練習を重ねていらっしゃいます。卒寿の時もそうでしたが、指笛の音に関しては思うにまかせないので中村さんも合わせます。ツーコーラス目は静海先生、そして3コーラス目は田村先生と静海先生。
ここからが田村先生の本領発揮。さあ指笛の吹ける者あがってこい。一緒にやろう。と
招いたものですから、ステージの両サイドや客席の中からも指笛で参加し、聞いている方も喝采という楽しい雰囲気になっていきました。
そして、手拍子の中、「クワイ河マーチ」とやっている方も見ている方も楽しいという盛り上がりの中、ステージを終えました。

ほどなく雨も降り始め、まさに恵まれたひとときを過ごすことができました。
そして楽友会の面々は打ち上げへ行き、リサーチ合奏団の方が田村先生ご夫妻を車でお送りしますとの事でしたが、そのままリサーチ合奏団の有志の待つ宴席へと誘導されるという気の利いたハプニングがあったそうです。
先生は秋田出身の方や懇意にされているメンバーと大いに盛り上がり、秋田音頭はいうに及ばず、リクエストで先生の「口笛吹きと小犬」が飛び出しました。
これまで人生を通じて演じてきたものではなく、アカペラでゆったりとした指笛で、
楽しい感動が広がったそうです。

静海先生のお話によると、もう今は大きな看板を背負って吹くことには答えられないし
いい音にはならないでしょう。しかし、本当にリラックスした時、
そして周りもリラックスしている時に、これまで重ねてきた「人の心を動かす指笛」が飛び出してくるそうです。
音階や音質で感動させる音楽ではなく、音で、そして存在感で、聴衆を楽しませることに関して生涯現役であり続ける田村先生の周りには拍手と笑顔がいつも一緒です。

 

大泉学園 高齢者グループホーム
まささんの家への指笛訪問

2003/7/17 田村先生ご夫妻で訪問される予定です。

町田市野津田に始まった 社会福祉法人 福音会は、現在町田市、文京区、練馬区に数多くの福祉施設を持ち、多くの公共委託事業を手がけています。平成12年12月に開設された 練馬区大泉学園高齢者グループホーム
「まささんの家」
 は、数年前に、楽友会の地元、斎藤さん奥津さん武井さんが指笛で訪問されたそうです。

痴呆性高齢者のためのグループホームで、ホームの名前は、土地寄贈者である加藤宮吉氏のご母堂のお名前を頂戴し『まささんの家』と命名されたそうです。

田村先生は要介護認定も受け、ヘルパーさんも必要となってきましたが、
区から派遣されてきた方は、指定訪問介護事業所 ふくいんヘルパーステーション大泉学園 の方でした。
福音会の訪問介護事業所も大泉学園に出来ていたのです。
お話をするうちに、まささんの家での指笛の話が出てきて、この度
近くでもあり、田村先生ご夫妻のみで 「まささんの家」を訪問される予定です。 御縁なのでしょうか、訪問介護を受ける側が高齢者グループホームに
訪問するという楽しい事になりました。

縁は異なもの、味なものですね。


報告です。

さて当日、詳細は静海先生にお聞きいただくことにしまして、
所長さんも感激され、入所のみなさまも大変楽しんだそうです。

曲目は、リッスントゥ ザモッキンバード、童謡組曲、夏の思い出(歌)、
影を慕いて、森へゆきましょう、エーデルワイス
といった構成。

構成や流れというのはとても大切で、さすがにプロで長年演じてきた方の
プログラムだなあと漠然と感じました。お聞きしたとき、「えっ!そんなに」と感じました。しかし、お話を伺っていくうちに、なるほどなー。と合点がいきました。巧みにみなさんをリラックスさせ、自分たちもリラックスし、コミュニケーションしながら、魅せていく。楽友会が参加すると盛り上がるし楽しいけれども、どうしてもアマチュアのイメージを免れない。それが、体が衰えて演奏の自由がきかなくなっても、ご夫妻で演ずる時には、長年培ってきたプロ魂が発揮されるのではないでしょうか。

笹原記 (静海先生より聞き書き)