指笛のメモリアル

松島恵 編

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既にご紹介して参りました実父・田村大三と私の指笛音楽の歴史の中で

指笛に纏わる記念の品々がございます。

それらをここで写真を交えてご紹介させて頂きますので、是非ご覧下さい☆

1975年5月29日彫刻家渡邊星村氏(写真左)作の大三の胸像が贈られる。

ご寄贈下さったのは故郷の秋田を始め全国の田村大三後援会有志の方々。

指笛音楽発表50年と故・黒羽美都子(私の実母)との銀婚式、東京音楽奉仕団(TMV)発足20年等々を記念したもの。

現在は田村宅(東京練馬区大泉学園)にてやはり渡邊氏の手による美都子(こちらは等身大)の独唱姿の木彫と共に実物をご覧頂ける。当日は、杉並区の高円寺会館にて除幕式が行われ大三が指笛を真似た体育の佐藤貞政先生の未亡人、佐藤富士さんと盲学校時代に聞いた指笛演奏が忘れられずに門下生となった清水順子さんのお二人によって除幕が行われた。

秋田県知事・小畑勇二郎氏、明治学院名誉院長キリスト新聞社会長・武藤富雄氏、(財)東京善意銀行常務理事・白鳥氏、後藤静香記念館々長・加藤善徳氏など諸氏による祝辞が次々と披露され、記念演奏会へと続いた。

(除幕が終って記念二重奏をする父・大三と私→)

                         

1980年5月 高校1年だった私が総理府総務長官国務大臣賞を受けた時記念に楯を頂いた。

この賞は15才までの全国の善行青少年に贈られる賞で、例えばその1年の間に火事を発見して通報した子供や河川等で人命救助にあたった親子の子供等にも授与される物。私は無論両親に連れられて参加した数多くのボランティア活動が認められての受賞。明治記念館で行われた式典では代表でご挨拶をし、後のレセプションでは現平成天皇・皇后両陛下よりお言葉を頂戴した。

1992年10月 大三の母校(秋田県仙北町南小学校)正門横に「指笛音楽の里」記念碑が建立される。
全て仙北町と学校側のご好意によるものであり非常な光栄且つ感謝に耐えない歴史の一幕となった。
渡米を控えながら同行した私と娘(当時2才)の手で除幕をさせて頂く。式典では親子による二重奏をまたご披露させて頂き、その模様は地元のテレビにも放映された。

今ではこの南小に指笛クラブが発足し、若き指笛奏者が新時代に向けて
指笛音楽を継承してくれるべく楽しく活動されている。

私も今夏(2002年7月)仙北を訪れて、指笛を愛し続けて下さっている町の皆様との交流を深めさせて頂く予定になっている。

最後に、詩人・白鳥省吾氏が父に贈った詩で(作曲:母・黒羽美都子)楽友会(がくゆうかい:大三門下生の会)の出演する集いでは度々演奏されて来た歌の全文をご紹介させて頂いて、このページを終えたいと思う。

 

空ゆく雲も  立ち止まる

うるわしき声  どこよりぞ

ささやかの指  笛となる

光の笛  君は持つ

 

こずえの鳥も  耳澄ます

神秘の調べ  どこよりぞ

天の恵みも  豊かなる

とりどりの歌  君は持つ